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2006年09月25日

世間の崩壊と教育

   今日は、連日行われている決算特別委員会で教育委員会関係の
原局質疑が行われました。
   

   先週久坂議員が、公園の管理のところで以下のことを質問しました。
   「深沢にある夫婦池に中学生が、無断で忍び込み、警察に補導され、
それを受け鎌倉市が被害届を提出し、その少年達が、書類送検されたのか?」
と言うものでした。原局の答弁は、事実であると言うものでした。
   このやり取りを受け、本日は本田議員が、教育委員会の対応に
ついて質疑を行いました。
しかし、教育委員会は、この事実を知らされておらず、何処の中学の
誰が、補導されたのか全く分からない状況でした。そこで、再び公園管理の
原局に出席要請をし、改めてことの経緯を伺うと、鎌倉警察から連絡があり
夫婦池の管理用鍵を渡し、6月から7月にかけ検挙3回、合計8人の少年が
補導されていたことが、明らかになりました。
   夫々5時間以上の取調べを受け、結果的に鎌倉市が、鎌倉警察が
用意をした被害届に印を押し、提出していたことがわかりました。
しかも、市長の名前で届けを提出しているのに、市長の決済を取って
いないことも明らかになりました。
   結果的に市長は、「子供は、鎌倉の宝だ!」と言いながら、知らない
うちに、自分の名前でその宝を警察に突き出すことをしていたのです。
   中には、受験を控えた中学3年生もおり、犯罪歴が受験に影響するのでは
ないか?と不安な日々を送っていたに違いありません。
   立ち入り禁止の場所に入ったことは、確かにいけないことですが、
書類送検をするまで、お灸を据えることでもありません。
   本田議員は、今回のことは、行き過ぎた対応なので、鎌倉警察に相談し、
被害届を撤回するように求めました。
   長時間、休憩の末、被害届の撤回が実現することになりました。
実にきもちのいい結果に、胸の空く思いでした。
   私は本田議員が、議会で頑張っている間、補導された子供達が通う
市立中学の某校長と話し、市長部局に被害届を取り下げるよう要請できないか?
との相談を持ちかけました。
   しかし、校長は、噂は聞いているが、教育委員会や公園課から連絡
は無く、ましてや保護者からの相談もないので、今私が動くことは
逆にことを騒ぎたてることになるので何もできません。と言われてしまい
がっかりしました。
   何て冷たい、大人の理論で子供達に接していることかと、
暫くしたら怒りすら覚えるものでした。
   そのこらが、ちょっとした冒険心で柵を乗り越え、釣りをしていたことが
警察に補導されることになり、裁判所にも行かされ、自分はどうなるのか?
こんなはずじゃなかった・・・ 心の叫びを誰かに聞いてほしい・・・
   こんな状況のときに、子供達の心に添いて、
「大丈夫だよ、先生が、何とかしてあげるからな」と一緒に涙を流し、
共に心から反省し、許しを請えば必ず、道が開けると信じ、向かって
いくことが、何故できないのでしょう。
   これは、S校長の姿勢の問題として、厳しく指摘しておきたいと
おもいます。付け加えれば、子供達が、補導されたことには学校側の管理責任
がありますし、補導され書類送検され刑が確定すれば、
犯罪者を管理監督する学校側の管理責任も発生するのです。
   知らなかったで、済まされる事ではないのです。
   今日の神奈川新聞の論壇というコラムに鎌倉市在住で「バカの壁」
で有名な医学博士の養老孟司先生のお話が載っていました。
「世間の崩壊と教育」というタイトルでサブタイトルに「他人のせいにするな」
とありました。その中で先生は「教育こそ実践であって、議論は補助的だ」
とおっしゃり、「子供が変な事をするなら、まず反省すべきは大人自身で
あって、子供ではない」とも語っておられました。
   子供達と真剣に向き合う、そんな心の教育が、今、正に求められて
いるのでは、ないでしょうか!
 

投稿者 TAKAHASI_koji : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月06日

子育て関連情報です。

子育て関連情報(鎌倉市役所編)
をUPしました。
 これから少しずつ充実させていきます。

http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kosodate/index.htm

投稿者 TAKAHASI_koji : 09:41 | コメント (1) | トラックバック


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