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2008年01月27日

公教育よ甦れ

   鎌倉には、かつて世界に誇る私学「鎌倉アカデミー」
と言う学校がありました。

   正式には「私立鎌倉大学校」と
言い、三枝博音学長の下、高見順、林達夫、矢内原伊作
等々豪華な講師陣が70余人体制で講義に当たって
いました。
   卒業生も800人を越え、中には作曲家のいずみたく
や映画監督の鈴木清順、放送作家の前田武彦等々
業界をリードする逸材を多く排出したことでも有名です。

   鎌倉には、昔から人を育てる善き環境があり、そうした
精神を何時までも受け継ぎ、伝えて行きたいものだと思います。
しかし、現実は、なかなか難しい環境があります。

   地方では、その昔、私塾として寺子屋はあるものの
優秀な人材の育成は、藩校を中心に公教育をもって行って
来ました。

   そうした流れもあり、戦後の復興の最中では、
日本国百年の計を見定め、大いに公教育が、
日本教育会をリードし、正に日本を世界の経済大国に
押し上げる機動力たる人材育成の役目を果たしてきました。
   所が、最近では、私学に押され、公立学校の影が薄く
なってきています。
   税金の投入は、はるかに公立学校の方が多い
のですから、公教育が教育界をリードする必要があると
私は、常々思っていました。

   そんな中、杉並区立和田中学校が、公立中学の
壁に挑戦し、私塾「SAPIX」と共同で、週3日から4日
学校の教室で、スペシャル授業を開始しました。
夜のスペシャル授業なので略して「夜スペ」だそうです。
   藤原和博校長は、「私立を越えた公立校の確立
を目指す。」と抱負を語っていました。

   学校現場での実験的取り組みは、慎むべきで
あると思いますが、公教育が以前のように教育界を
リードするため、考え得る全てのことを行う。そうした
取り組みは、大いに行うべきです。
   和田中には、公教育の壁に風穴を開けてほしいと
思います。今後の成果を大いに注目して行きたいと
思います。頑張れ!


投稿者 TAKAHASI_koji : 2008年01月27日 23:08

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