« 闘病日記  1日の過ごし方 | メイン | 闘病日記  読書 »

2008年10月25日

闘病日記  心震わせた・・・

   朝、9時過ぎになると病室の掃除があります。
その日は、シーツや枕カバーの交換も行うと
言うことで、暫く、渡り廊下の脇にある面談スペースで、
備え付けの雑誌を見ていました。

   すると手術に向かう方が、看護師さんに付き
添われ、手術室に向け、渡り廊下を渡って行きました。

   「これから、手術かー・・・、そー言えば、点滴を
した後、2、3秒しか覚えていなかったなー・・・」

   と、徒然に回想していると、程なく、看護師さん
と小さいお子さんをおんぶしたお母さんと、お父さん
でしょうか、男性の4人が通り過ぎました。

   見ると男の子は、4才位でしょうか、何と手術着
を着て、手術用ヘアーキャップをかぶり、お母さんに
負ぶさりながら、しがみついているではありませんか。

   「あー・・・あんな小さい子も手術をするんだ・・・
    怖いだろうな・・・ 
    お母さんもおんぶしながら切ないだろうなー・・・  
    できるなら代ってあげたいだろうなー・・・」

   そんなことを思いながら、その家族を眺めて
いたら、涙が溢れてきてしまいました。

   暫くすると男の子が手術室に入室したのでしょう。
今度は、お父さんとお母さんが、二人で、渡り廊下を
渡って、病棟の方へ戻って来ました。

   見るとお母さんは、歩きながらハンカチで何度も
何度も目頭を押え、可愛い我が子を地獄の苦しみに
送り出した、切なさを思っていたのでしょうか・・・
自分の遺伝子を恨んでいたのでしょうか・・・
我が子が可哀相で、可哀相でしかたなかったのでしょう。

   見ているこちらの方が、切なくなってしまい、
また、涙・・・涙・・・涙・・・   でありました。

   入院していると心が、繊細になるもので、新聞を
読んでいても、涙が出るほどです。
   それにしても、この日ばかりは、朝からまいりました。
   グッスン!    
   

投稿者 TAKAHASI_koji : 2008年10月25日 23:37

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://takahasikoji.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/562

コメント


© TAKAHASHI Koji 2005-2009 All rights reserved.