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2009年10月02日

ポニョ!勝訴!

   鞆の浦の 礒のむろの木 見むごとに

            相見し妹は 忘らえめやも

   この短歌は、万葉集の中で、大伴旅人が詠んだうたです。

   現在の広島県福山市にある鞆の浦の景勝に打たれ詠んだ
うたで、今も昔も人の心を振るわせる美しい景観であったことが
伺われます。

   現代では、アニメ映画の「崖の上のポニョ」の舞台となったこと
でも有名です。

   26年前、渋滞解消のため、その鞆の浦を一部埋め立てをして
橋梁を建設する計画が、持ち上がりました。

   しかし、その後「常夜灯の残る港や古い町並み、島々を
一体的にとらえ、良好な景観を享受する利益がある。」として住民が、
工事の差し止め請求をおこしました。

   そして、昨日、広島地裁は、
「文化的、歴史的景観は、住民だけでなく、国民の財産と言うべき
 公益で、事業で重大な損害の恐れがある。」
として、埋め立ての許可免許の差し止めを命じる判決を出しました。

   画期的な、歴史的な司法判断に感動!しました。

   人のあるべき姿を示唆する判決であり、法の拡大解釈は、
如何にあるべきかを司法や国民に問いかける歴史的判決でありました。

   近年、景観法の制定がなされたことや政権が交代した事も
無関係ではないでしょう。

   余談ではありますが、この裁判に住民側代理人として訴訟に
参加していた複数の弁護士さんが、大船観音前マンション開発許可
取り消しに関する住民運動並びに訴訟にも参加して頂いていること
もあり、嬉しさ100倍であります。

   ポニョ様 心からお祝い申し上げます。おめでとう!

投稿者 TAKAHASI_koji : 2009年10月02日 23:37

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