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2005年11月12日

中国油田開発と日本の国防

  今日は、母校、関東学院大学 土木同窓会の
第29回定期総会に行って来ました。

  

今年は、三浦半島支部が当番で準備をしたため
第一部は、防衛大学の開校祭に合わせ自衛隊の
活動状況についての講演を聴き
第二部で、三浦市にあるホテルマホロバマインズで
懇親会を行いました。

  実は、防衛大学での講演について、私に相談が
あったため、鎌倉防衛協力会の参与として
鎌倉市を担当する、自衛官藤沢募集案内所の
五十嵐所長さんに相談した所、快く協力を
お引き受け頂いたのですが、何分当日は、
開校祭の他に入試もあり、防衛大学側の受け入れが、
困難であるとの回答に困り果てました。

  しかし、五十嵐所長の英断で、藤沢募集案内所として
引き受けてくださり、講演も所長自ら
買って出ていただき、本日を迎える事が
できました。本当にありがとうございました。

  また、話の内容が、実に興味深い内容で、
大変好評だったので、概略だけ
書き込んでおきたいと思います。

  五十嵐所長は、「海猿」ではありませんが、
藤沢にこられる前、呉の海上自衛隊に所属し、
実際に艦隊勤務につき、東シナ海等の海域で
中国や韓国の不審船や潜水艦とのやり取りを
経験され、中国の脅威や日本の国防について
勉強され、実体験や調査報告書に基ずき、
多角的な状況分析についてお話頂きました。

  その中で、最も興味深かったのは、「春暁」
の油田開発にからむ考察でありました。

  中国の海底探査の技術力は相当なもので、
探査船は日本の3倍も揃えているし、
潜水艦による探査も行っているそうです。
  しかも、それが、日本の排他的経済水域内で
違法に行われているため、海上保安庁と
海上自衛隊が連携して手を打っているのだが、
法整備の問題もあり、なかなか、難しい対応を
強いられているとのこと。

  所長の感では、ほぼ日本の排他的経済水域内を
含め、東シナ海全域の調査は、終了しているだろう
とのことでした。

  そうした調査に基ずき、中国側の排他的経済水域は
沖縄近くまで、大陸棚が、延びているので、
日本が主張する中間線には応じられないと主張し、
「春暁」の油田開発を強行してきました。

  これまで日本は、中国に配慮し、東シナ海での
石油の採掘権をどの企業にも認めてきませんでしたが、
やっと思い越しを持ち上げたそうです。
  しかし、緊張が高まる事は、必死で憲法改正を
始めとする法整備が急がれる事は、論を待ちません。

  世界の原油埋蔵量は、あと44年で使い切って
しまうであろうとの考察がされています。
  その中で、最も埋蔵量を見込んでいるのが、
アラブ諸国であります。次ぎに続くのがイラクですが、
実は、東シナ海には、イラクを凌ぐ埋蔵量があると
言われています。

  今月には、「春暁」の天然ガス部門の創業が始まる
そうで、平和的且つ、将来を見据えた日本政府の対応
が望まれます。

  余談ではありますが、やはりモンゴルとの友好関係を
より強固なものにし、油田開発の協力体制を整え
一日も早く着手できるようする事が、
日本にとって、最も重要な進むべき道と確信しました。

  この他にも核問題や迎撃ミサイル問題、
米軍の再編整備の問題、日米安保の問題等々
興味深いお話を沢山して頂きました。

  一見平和に見える日本も、実は、色々な危機に
さらされている事を改めて確認する、良い機会に
なりましたし、また、自衛隊の重要性も再認識する
ことができました。

  これからも、問題意識を持って勉強して行こうと
心に誓いました。

  改めて、五十嵐所長さんありがとうございました。
                       (感謝・合掌)

投稿者 TAKAHASI_koji : 2005年11月12日 23:41

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