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2006年01月31日

芸術文化振興財団問題解決

   本日、文教常任委員会が開催され、12月議会で
継続審査案件になっていた、鎌倉文学館と鏑木記念美術館
に対する、指定管理者を鎌倉市芸術文化振興財団に委託
することで決着しました。
   

本来この問題は、鎌倉市芸術文化振興財団の設立からの
経緯に起因します。鎌倉市芸術文化振興財団は鎌倉芸術館の
管理運営しながら鎌倉全体の芸術文化振興に主導的な役割を
果たさせるべく公金3億円を財団の原資として設立したもので、
理事長には、代々の市長がその職に就いていました。
   所が一昨年、公共施設を民間企業や団体に指定管理者と
して管理運営をさせることができる法律ができ、鎌倉市も財政的
メリットを勘案し、できるところは、指定管理者に移行させることを
決め、昨年条例を制定しました。
   そうした経緯から、石渡市長が鎌倉市芸術文化振興財団の
理事長を辞任し、後任に現在の久保田商工会議所会頭が、選任
されました。
   こうした、流れの中から判断すれば、横須賀市のように芸術館
を単独随意契約で鎌倉市芸術文化振興財団に委託すればよかった
と思うのですが、競争にした所に混乱の原因があったと思います。
   それでも、今回継続審査になったため、余剰人員を3人以上
リストラすることや、給料の中で一律10%支給している調整手当て
をカットする決断ができ、なんとか一年間の収支バランスが取れる
見通しが付いたことは、とても良かったと思います。
   一時、財団の収入の7割を占める鎌倉芸術館の運営ができない
ことは、財政的には破綻することであるとの見方が大勢を占めて
いましたので、財団を解散した方がよいのではとの議論もありました。
それでも継続審議としたことで、時間を掛けよい方向で決着を
みることができました。各方面にハレーションがあったものの
結果よかったと思っています。
   設立の本筋は、変化しますが、鎌倉市の芸術文化の主導的
立場に変わりありません。今後も頑張ってほしいものです。

投稿者 TAKAHASI_koji : 2006年01月31日 23:53

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