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2006年06月22日

サイバー犯罪?

   今日は、6月議会最終日でした。
本来であれば、病気入院中の白倉議長に代わる議長の
選挙がある予定でしたが、9月に持ち越しになりました。
   2ケ月は公式行事が無いので、藤田副議長が代理を
務めればいいだろうとの暗黙の了解でした。
   そうした事情でしたから、穏やかに最終日を迎える予定でした。
しかし、今議会、野村総研跡地にある行政資料が、とてつもない量
であったことが、本田議員の一般質問で明らかになり、
その状況や理由を問う本田議員の質問に対し、答弁が、二転三転を
繰り返し、各委員会でもその資料に関する質疑が行われることとなり、
そうした質疑の中で、特に観光パンフレットに関する答弁が、
蛇行を繰り返し、とうとう最終日に至る本日まで、観光課に対する
質疑が行われるこになりました。
   鎌倉市が発行している観光パンフレット(残部22万部)のほかに、
上場会社であり、社長が、鎌倉市在住の日本コムシスというIT関連企業
から寄付を頂いた観光パンフレットが、34万部もあることが明らかになりました。
   しかも、その発行者が、鎌倉市観光課になっていたことに対し、寄付と嘯き
行政行為の予算執行を議会の承認も得ず、企業に肩代わりをさせてたことになり、
地方自治法違反ではないか?等々物議をかもしました。
   そして、そのパンフレットの作成方法もQRコードを使い、携帯電話から
鎌倉市のホームページに接続できるようになっており、鎌倉散策にきた、
学生達が活用し易く、工夫されているのは、現代的でいいのですが、
QRコードを1回使用すると10円から50円も掛かるのです。
普通QRコードは、1ケ所だけに印刷するのですが、このパンフレットには、
12ケ所もQRコードが印刷されており、たぶん学生達は、ドンドンアクセス
していたんでしょう。鎌倉市が発行してるのだから、利用料もただなんだろう
と思って使っていたに違いありません。
   更にiモード等サイト管理会社との契約次第では、1回のアクセスに対し、
料金をキックバックさせることができる可能性があり、もしそのような仕組み
になっていたならば、鎌倉市を騙し、鎌倉市の名を利用した営業活動と
なり、サイバー犯罪の可能性が、浮上します。
   そこで、QRコードから市のホームページへのアクセス件数を出すよう
申し入れたのですが、カウンターが付いておらず、分かりません。
とのことでした。これはおかしいと調べてみると、なんと観光課のホームページ
を約550万円で作り変えたのが、日本コムシスではありませんか!
その時の作成方針が、携帯電話から観光課のホームページを見安く
するためのリニューアルでした。その作業の最中に観光パンフにQRコードを
付けて鎌倉市に寄付をするよとの話し合いが、行われたにも拘らず、
QRコードからのアクセス件数を記録するカウンターを付けずに、作業を
終わるとは、疑惑の目で見ざるを得ません。
    更に調査を進めると、なんと暫く前に捜査当局が、情報を元に
捜査にきていた、観光ナビゲーションシステムの補助事業と同じ
神奈川県主導で募集が行われた緊急雇用対策事業の補助金で、
行った事業ではありませんか。
   松中議員が自身のホームページで明らかにしたように捜査官が、
松中議員を事情聴取した(関係書類に議長として決済をしていたため)時、
その場に私も居合わせたのです。
   情報漏洩等機密に関ることがありますので詳しくは書けませんが、
その後、依頼により揃えた書類を見ると、東京の業者として
入札参加届けを提出しているサンエイテレビと言う企業が、
神奈川県内業者として、契約課を通さず、観光課と2000万円で
随意契約を結び、観光ナビゲーションシステム作成の仕事を
請負ました。
    実は、その業者らを観光協会や観光課に繋いだ議員が
いて、企業となにやら、とても深い関係にあるとのことです。
また、県が募集をかけた時は年度末で、どの自治体も時間が
無く、手を挙げられない状況であったのに、県下で唯一鎌倉
だけが、その予算を頂けたそうです。
    それだけに、議会での取り扱いもごまかしの部分が
多く、一度機会をみて、検証する必要があると考えます。
   いずれにせよ、観光パンフにしろ、観光ナビにせよ
IT時代の知的犯罪の可能性があり、議会での検証は勿論の
こと、捜査当局の全容解明に大いに期待したいと思います。

投稿者 TAKAHASI_koji : 2006年06月22日 23:43

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