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2010年02月25日

鎌倉無所属の会代表質問

鎌倉無所属の会を代表し、
議案第74号 平成22年度 鎌倉市一般会計予算
外15議案に対し、代表質問を行います。

まず、質問をするに当り、尊敬するアインシュタイン博士の
言葉を紹介したいと思います。
「人は、他人のために存在する。何よりもまず、
その人の笑顔や喜びが
そのまま自分の幸せである人たちのために。
そして、共感と言う絆で結ばれている無数にいる
見知らぬ人たちのために」

 この言葉は、人間の存在意義を説く言葉であると同時に
人間社会のルールをも示唆する言葉であるとも考えます。
 我々、政治に直接携わる議員は、特にこの言葉を噛みしめて
職務に精励すべきと思うのであります。

この度代表質問をするに当り、この人間社会のルールが、
しっかりと市政運営の根底に息づいているのか、
否かという点を特に注目させて頂き、
質問させて頂きたいと思います。

昨年は、1月にアメリカにおいて、ブッシュからオバマへ
大統領が代わり、共和党から民主党へと大きな変化がありました。

 世界の大国の変化は、世界中へチェンジの連鎖を巻き起こし、
日本でも8月の総選挙において、自民党から民主党へ
と政権交代が行われたのであります。
 
  その後、行われた10月の鎌倉市長選挙においても、
既成政党の支援を得ずに、マニフェストによる市民との
約束と絆を唯一の武器として、全く新しい選挙を行い
松尾市長が誕生したのであります。

 大きな変革の年であった昨年を振り返ると、
リーマンショック以降の世界的不況が、日本に与えた影響も
大きかったと感じます。

 そうした先の見えない不安な社会環境の中で、
少しでも先の希望が持てるよう期待をした結果が市長選挙に
現れたのだとも感じました。

  そして、乾いた心を救うために活躍したのが、
マニフェスト選挙だったのではないでしょうか。
具体的な政策とそれによる効果が、一目瞭然にわかる仕組みは、
多くの市民の心に火を灯し、大きなうねりとなったのでしょう。

 そうした、市民の期待を裏切らないためにも
マニフェストの実現と、その効果が十分発揮されるよう
環境を整えて行くことは、最も重要なことであります。

 議員や市長は、選挙によって選ばれ、市民の付託を得て
行政運営の舵取りを任される訳ですが、従前の選挙公約では、
具体性に欠けるものが多く、公約は破られるものというような、
諦めにも似た不信感が充満していました。

  また、全てを付託した訳ではないと言うような選挙制度に
対するばくぜんとした不満もあったように感じています。

 そうした不満や不信を払拭する期待の星が、
マニフェスト選挙でもあります。

 マニフェストに記載した事業を政策公約して、市民は、
その内容の実現を付託する。実に分かりやすい構図となります。

 そして、その政策を実現することに集中して舵取りするため、
従前の官僚依存の仕組みから政治主導、市民主導の
運営となるのです。

 また、マニフェストの達成状況や進捗経過を公開する義務が
発生し、行政の透明性は、一層進みます。

  マニフェスト選挙の利点は、選挙の支援を巡る、しがらみや
既得権益が発生することを抑止する効果も期待できます。

  そうしたことを根本から断ち切ることが、失われた政治へ
の信頼回復に寄与するものと確信するのであります。

  さて、松尾市長は、先の市長選で、このマニフェスト選挙を
実践したのでありますが、前述の効果を十分に発揮し、
市民の信頼を真に獲得するためには、整えるべき環境と
確保すべき財源の問題が、立ちはだかっていることと思います。

 そこで、何点か松尾市長にお伺い致します。
 マニフェストには、110項目の政策公約を掲げていますが、
既に達成した項目が何項目あって、新年度に実施見込みを
している項目は、何項目ありますか?

  また、残りの項目を実施するために必要な財源は、
どのくらいと見積もっておられるかお伺い致します。

  マニフェスト実現で、最初にぶつかる壁は、総合計画や
各個別計画との兼ね合いをどうつけるかという点にあります。

 藤沢の海老根市長もマニフェスト選挙で、
選挙戦を戦われましたが、藤沢市では、選挙時のマニフェスト
を総合計画に盛り込む作業を実施しました。

 松尾市長は、どのようにして兼ね合いを取って行こうと
考えていますか、お伺い致します。

  さて、松尾市政の最重要課題はマニフェスト実現にあると
考えます。
  しかし、直面する課題の対応にも対処していかなければ
なりません。

  そこで、この度の代表質問では、マニフェストの実現と
当面の課題について、8つの項目に分けて順次お伺い致します。

   8つの項目は、
   1、行財政改革
   2、都市計画
   3、ゴミ処理
   4、文化
5、市民活動
6、福祉
7、地域振興
8、教育 であります。

・これから具体的な質問に入りますが、先程、公明党鎌倉市議会議員団の代表質問が行われました。出来るだけ重複した質問をしないよう配慮しましたが、何分時間的な制約もあり、多少の点は、お許し頂きますようお願い致します。

★それでは、1つ目の項目 行財政改革についてお尋ねいたします
  マニフェスト実現に向けての財源の確保も直面する課題ですが、新年度で事業仕分けを実施する予定になっています。  事業仕分けについては、国が実施した事により市民の皆様の注目度も大変高いと思われますが、何時、どのような手法で、どのくらいの金額の削減を見込んで実施する予定なのか、また事業仕分けがはやり言葉のようになってしまっている感がございますが、実施する意義についてどのように考えていらっしゃいますか?お伺いいたします。
 当然、事業仕分けだでは、財源を捻出することは、無理であると考えます。その他の手法として、行財政改革、マイナスシーリング、財源確保プロジェクト等、どのような手法で、どのくらいの財源を確保しようと考えておられますかお伺い致します。
・次に職員数適正化計画についてお伺いいたします。  第二次職員数適正化計画によって人員削減をはかってまいりましたが、本年度4月に150名削減の達成となっておりますが、見込みはどういう状況か?お伺いします。
今後市長のマニフェストにも書かれております常勤職員の2割削減などによる人権費1割(16億円)削減に向けて、第三次職員数適正化計画を策定し、それにもとづいて実行してゆくべきだと思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
 合わせて、担当部署の再編成を行い、組織のスリム化をはかる必要があると考えますが、いかがでしょうか。
 また、職員の年齢構成が逆ピラミッド型になっている事を解消する為には、20年程度の長期計画に基づき、人員計画を立てて実行していく必要があると考えますがいかがでしょうか。お伺い致します。
・次に人件費の削減についてお伺いいたします。
 内閣府が19日、都道府県ごとの県民所得を示す2007年度の県民経済計算を発表しましたが、一人当たりの県民所得の全国平均は305万9000円で最も高かったのは東京都(454万円)。最も低かったのは沖縄県(204万9000円)でした。こういった一般国民の状況がある中で、全国2位と高額な職員の給与は、税収入が落ち込み、他の予算が削られる中まったくと言っていいほど手をつけられていません。この実態は多くの市民の皆様のご理解はとうてい得られないと思います。まずは一般行政職平均月額、鎌倉市374,237円を、国平均325,113円並に引き下げる事が必要かと思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
・次に債務の返済についてお伺いいたします。
 現在鎌倉市は一般会計と特別会計、さらに外郭団体の債務保証、PFI事業を合わせて約1,062億の借金をかかえております。次世代につけをまわさない為にも、借金ゼロを目指して、まずは財政健全化計画を策定する必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
 また特に旧郵政公社(約213億円)や神奈川県(約27億円)など公的機関の負債は政治交渉により、できる限り処理を進める必あると考えますがいかがですか。
・税収が落ち込む中、多様化する市民サービスに対応する為には、「県や近隣市町と連携して広域での行政サービスの拡充をはかる」事は、今後の行政運営の上では大変重要なテーマだと思います。県知事・逗子・横須賀・藤沢など近隣首長と個人的に太いパイプを持つ松尾市長の人脈を活かし、話し合いにより、学校、警察、ゴミ処理、図書館、防災、防犯、観光、病院、スポーツなどの分野の拡充と経費削減をはかれると思いますがどのようにお考えかお伺いいたします。
・次に職員の勤務管理についてお伺いいたします。 現在タイムカードが無く勤務記録が残っておりませんが、何らかの方法で勤務記録を残す必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
 また、残業制御の為に要望しておりました残業の事前申請制度を導入していただきましたが、今後「ノー残業デー」を増やす、退庁時間に制限をかける、シフト勤務の拡大をはかる、残業の上限を決めるなどの新たな方法を実施してゆく必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
 また、慣例で仕事の合間の手休めとして認められている喫煙を、不公平なのでやめさせるか、ルール化する必要があると考えますがいかがですか。  これら職員の勤務のルールが無い事は大変な問題であると考えます。ルールが無いことで、先日報告されたような、飲酒事件が発生するのだと思います。 ルールを作りそのマニュアルを作成して運用してゆく必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
・次に人事評価制度についてお伺いいたします。
要望しております人事評価制度の実施については、試行段階として進めていただいておりますが、137号級ある給与階級の昇給と昇任が、自助努力による昇給・昇任となる仕組みを構築する事が重要だと思いますがどのようにお考えかお伺いいたします。
・また、厚生労働省が進めています職業能力評価基準はその判断基準として有効だと考えますがいかがですか。お伺いします。
・あわせて、部・課ごとの目標設定、本人の努力目標の設定、部下が上司の評価をする、などを取り入れる事も必要かと考えますがいかがですか、お伺いします。
・次に職員の意欲向上についてお伺いいたします。
 人事評価制度以外に職員のやる気を出させるための方策として、専門的な分野のスキルアップをしたい職員の支援育成・研修制度・評価制度の導入が必要だと思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
また、特に大きな成果を上げた職員に対して、昇給・昇任によって評価する事が意欲向上の為に大変重要だと考えますがいかがですか。 あわせて、職員の表彰制度も導入すると良いと考えますがいかがですかお伺いします。
・次に情報公開についてお伺いいたします。
 市長のマニフェストにも書かれていますが、情報公開を推し進める為に、口利きの公開など、その他の手法も含めて、どのように実施していかれるのかお考えをお伺いいたします。
 また、先日の飲酒事件は市長宛てに直接電話があったとお聞きいたしましたが、こういった事が起こるのは、公益通報制度が機能していないから発生するのだと思われます。公益通報制度を見直す必要があると思いますがいかがですか、お伺い致します。
・次にCS活動導入についてお伺いいたします。
 CS(カスタマーサティスファクション)活動を導入する事が、不祥事が続き、市民の皆様から信頼を失ってしまった感のある今の市役所にとって、信頼回復の一番の近道ではないかと思っております。CS特命チームを作り、市長命のもと、まずは挨拶運動から実行してゆく必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。

★2つ目の項目「都市計画」についてお伺いします。
・まずはじめに、「大船観音前マンション開発許可取り消し問題」についてお伺いします。  2度に渡る、神奈川県開発審査会の許可取り消し裁定の後、開発事業者が、神奈川県を訴えて法廷闘争が続いております。  1審の際、鎌倉市が事業者側で、裁判に補助参加をしてきましたが、原告事業者側の訴えが、棄却され全面敗訴となりました。  ちょうど2審、高裁での審理が始まる直前に、松尾市長が就任され、マニフェストで政策公約した通り、補助参加の取り下げを行いました。  その後、事業者側から損害賠償等の通達やその他の働き掛けがありますか、お伺い致します。
 1審の際、神奈川県は、鎌倉市が事業者側で補助参加することに不快感を示していましたが、補助参加を取り下げた後の神奈川県との関係は、良好に推移しているでしょうかお伺い致します。  3月30日には、2審の判決がでる予定だそうですが、速やかに対応を求められている件が、2点あります。   1点目は、2度目の神奈川県開発審査会の許可取り消し採決が出される直前に、鎌倉市の公有地を道路に編入しましたが、決済規定を逸脱して行われた決済であり、速やかに元に戻す必要があると考えますが、いつまでに実施する予定かお伺い致します。
  2点目は、階段状市道053-101号線の現状回復についても速やかに対応すべき問題であります。外出が不便になり、体が弱ったまま死亡された方、足が弱り入院された方と様々な影響の因果関係も問り沙汰されております今日、一日も早い回復がのぞまれますが、どのような対応を考えておられますかお伺い致します。
・次に「公有地にある宗教施設問題」についてお伺いします。
 本年1月20日、 最高裁大法廷は、北海道砂川市の空知太神社の敷地は、市の所有であり、神社はそれを無償で使用してきたので政教分離原則違反であるとの判断を示し、札幌高裁に審理をさしもどしました。  そうした、経過を受けて、鎌倉市も同様の事例が無いか早速調査に乗り出しましたが、残念ながら26件もの政教分離原則違反が存在することが判明しました。
  そうした案件に対し、鎌倉市はどのような対応をして行く予定ですか?お伺い致します。
・つぎに、「緑地保全の問題」についてお伺いします。
 歴史のまち鎌倉の現代史は、開発抑制と緑地保全の歴史でもありました。多くの緑地が、開発の歯牙にかけられそうになったのを救ったのは、市民運動でありました。  緑地と歴史的景観を保全しようとする市民運動は、県を動かし、国を動かし、古都保存法の実現と言う歴史的成果を生みました。  その後も市街化区域の山林も保全していこうとの運動を続け、三大山林の保全の道筋を付けることに成功しました。  しかし、まだまだ、全ての問題が、解決した訳ではありません。 近年では、古都法4条地区での開発計画や緑地保全推進地区内での開発計画に加え、緑地保全推進地区に指定されていない地区であったとしても景観的に重要な斜面緑地の開発計画が横行しており、対応が急がれています。どのような保全策をお考えですかお伺い致します。
 埼玉県志木市のような緑の総量維持を目指す、緑の基本計画や条例は、4条地区や緑地保全推進地区の保全に有効と考えますが、どのように考えますか。
  これまで、たとえ古都法6条地区と言えども神奈川県とのからみがあり、なかなか寄付を受け付けない状況がありました。 そのため相続等で苦しむ地主さんが、多くなってしまったのが実情です。そこで、公益法人の組織変更に伴い、本年、鎌倉風致保存会が、税の減免を受けられる組織に変更されると伺いました。 第一段階として、風致保存会で、4条地区と6条地区の寄付を受付し、その後、神奈川県と相談しながら随時、神奈川県に買い上げて貰うことにより、地主さんの悩みの解決と公有地化の促進につながると思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。
・つぎに「景観保全」についてお伺いします。
 鎌倉は歴史のまちとして、色々な意味で、まちを守る歴史的使命を負っています。800年前と変わらぬ景観が、まだまだあちらこちらに残されていることも大切な資産であり、それらを守ることは、世界的遺産を守ることに他なりません。  そうした視点での景観保全が重要で、歴史的景観形成地区指定や歴史的ビューポイントの指定、歴史景観100選などの取り組みを行う必要があると考えますが、お考えをお伺いいたします。
 また、昨年から始まった200年建築の制度は、景観を維持するために有効な手段と考えます。鎌倉市として、歴史的景観の保全・創造に向けて、200年建築の促進策を打ち出すべきと考えますが、如何でしょうか、お考えをお伺いいたします。
 鎌倉の現代的景観保全の取り組みとして、洋館保全があります。 洋館は、明治・大正・昭和初期の鎌倉文化を知る貴重な遺産でもあり、鎌倉風情を現代に伝えるランドマークでもあります。  かねてから保全を願って相談を続けてきた、鎌倉三大洋館の一つで 未取得分の一軒の交渉は、現在、どのようになっていますでしょうか。 お伺い致します。

★3つ目の項目「ゴミ処理」についてお伺いします。
まずはじめに、「燃やすゴミの問題」についてお伺いします。
 廃棄物処理施設の問題も前市長から引き継いだ、最も重要な問題の一つです。 廃棄物処理施設の国庫補助は、現在、広域処理施設以外は、認められておりません。 そうしたことを踏まえ、逗子市と広域連携の協議を続けてきましたが、途中で逗子市の市長が、代わったことや、広域施設としての生ゴミ処理施設の建設場所が、名越にできなくなったことが、重なり、協議が頓挫してしまいました。しかし、松尾市長になり改めて、平井逗子市長と協議を再開し、広域施設を建設して行く方向で、再度、覚書の締結を実現さました。 このことは、一定の評価をする所でありますが、現実問題として当市の廃棄物処理施設の耐久年数を平成26年に迎えるに当り、2の選択を迫られていると考えます。
1つは、現在の廃棄物全量を燃やせる状況を確保して、生ゴミのバイオマス施設の在り方を考える方法。この場合、今泉も延命処置が必要になります。
もう一つは、生ゴミ処理施設の規模や方式、場所を再検討して、期限に間に合うように実施して、名越クリーンセンター1施設で、燃やすゴミを処理する方法です。  バイオマス施設の規模を縮小して分散したり、生ゴミを乾燥する施設を建設したり、ディスポーザーを街区的に利用可能にし、生ゴミを下水道を利用して処理する方法を採用することなども考えられます。  いずれにしても平成23年までに、方針を決定しなければ、再度、他市に処理の一部をお願いすることになってしまいます。 2度目の失政の尻拭いまでしてくれる自治体が見つかるかどうか困難な問題と考えます。どのような方針をお考えですかお伺い致します。

★4つ目の項目「文化」についてお伺いします。
まずはじめに、市制施行50周年記念事業として、「郷土記念館(美術館)」構想について お伺いします。
予定されている野村総研跡地での美術館建設計画はゼロベースでの見直しになると聞いています。 そこで、ネット美術館や公共施設での展示など市内にバランス良く点在させ、収蔵品と共にネットワーク化を図る事も必要ではないでしょうか。今後の構想をお聞かせ下さい。
・次に、「著名な文化人等からの不動産寄付の在り方について」お聞きします。
 2月8日 旧前田侯爵家の先代がお住まいになっていた長谷の邸宅の寄付がありましたが、どのような経過で寄付が行われたのか?まずお伺い致します。その際、どのようなことが、先方から申し入れられましたかお伺い致します。
 元来、鎌倉市は、指定寄付は、受け付けないとの規則を持っておりますが、これまで、ご寄付頂いた不動産は、ほぼすべて、口頭か手紙で利用に対する要望がなされ、活用に当たっては、ほぼそうした意向を尊重して、活用してきた経過があります。  寄付者が施設を運営したり、施設活用にあたって、寄付者が過剰な要望をして行政の自主的な運営を阻害するような事がないよう、一定のルールを作る必要があるとおもいますが、いかがでしょうか、お伺い致します。

★5つ目の項目「市民活動」についてお伺いします。
・まずはじめに「自治基本条例について」お尋ねいたします。
時代は「中央集権制度」から「地域主権」へ向かっています。地方自治体に、権限、財源、人間(人材)を委譲する必要性が叫ばれています。
市長は、所信表明でも「自分達のことは自分達で決める。そして、その責任は自分達で負う。」という自治の原点に即した施策を積極的に進めていきたいとおっしゃっています。 市民にとって身近なことはできる限り地域で行うとする「市民のための地方自治」を推進するため、自治体運営の基本を明らかにし、市民自治の基本となる理念や原則を定める「自治基本条例」の早期制定が望まれます。  平成21年3月31日に鎌倉市自治基本条例策定市民会議より、自治基本条例素案大綱、活動経過資料及び二つの有志案を受領しました。 現在の状況と市長の「自治基本条例」に関するお考えをお聞かせ下さい。
次に「市民との協同と公聴活動について」お尋ねいたします。
 市民自治を進めていく為には、情報を公開すると共に、市民の皆様の声を出来るだけ多くお伺いする事が大切です。 そのためのパブリックコメント制度について、どのようなお考えをお持ちか?お伺い致します。
総務省の「スマート・クラウド研究会」がパブリックコメントをTwitterで募集しています。アンケート、モニターなども、経費のあまりかからない新しいツールの導入も積極的に行って頂きたいと思います。いかがでしょうかお伺い致します。
・もう一つ、広報活動についてお伺いします。 「広報かまくら」を熟読して頂ければ、行政が様々な活動をしている事を知っていただけるのですが、実際には、今、鎌倉市内でどのような行事やイベントが行われているのか?を知っている人が少ないように感じます。  地域情報と災害時の緊急情報の発信元として、地元FMラジオやケーブルテレビの有効活用が必要と思いますが、いかがでしょうか?お伺い致します。

★6つ目の項目「福祉」についてお伺いします。
・まずはじめに「老人センター」についてお伺いします。
少子高齢化の流れの中で、鎌倉市内でお年寄りも増加傾向にあります。7月現在、65歳以上の市民は4万7168人。65歳以上の高齢化率は26・65%であると聞いています。高齢者の方が過ごしやすい町づくりが益々重要になってきます。その中で腰越地区老人センター建設計画は見直しされる事となりました。市長のマニフェストで約束した施設でもあり、任期中に実施すべきと思いますが、お考えをお伺いします。
つぎに、「命を大切にする施策について」数点、質問させて頂きます。
まずは「自殺防止」についてであります。
 警察庁のまとめによると2009年の自殺者数は3万2753人。1998年以来12年連続で年間3万人を超えた。と言われています。  高い自殺率の背景には、勝ち組・負け組といった言葉で表される格差社会があります。国民に非常に大きなストレスを与え、心の健康を損なわせている現在、市としても独自の施策を打ち出す必要性を感じますが、いかがでしょうか。お伺い致します。
・次に「ガン治療対策」や「難病奇病対策」について伺います。  徳島県内のがん患者の経済的負担軽減を支援する「AWAがん対策募金」が、早ければ本年5月にも設立されると聞いています。  「がんの治療」や法定指定を受けていない「難病奇病の治療」には大きな経済的負担を伴うため、患者や家族らの間で支援策を望む声が相次いでいます。そうした方々の希望をつなぐための独自の施策が求められますが、いかがでしょうか?お伺いします。
  ・次に、「産院の常勤医確保の問題について」お伺いします。
   全国初の医師会立産科診療所として注目を集めた「ティアラかまくら」が、2月で開設1周年を迎えました。同診療所で出産した人からは、アットホームで身近な雰囲気を評価する声が聞かれますが、その一方で、運営面で常勤医確保が課題となっています。現在常勤は、所長1人であり、1月は当直13回、待機するセカンドが10回と激務。「分娩中には何があるかわからない」と、万が一の対応を考えた場合にも、常勤2人態勢が望ましいとしています。命に関わる緊急な問題の一つですので、市長のお考えをお伺い致します。 ・次に「保育園の待機児童対策」についてお伺いします。
 経済的理由により働かなければいけない女性、働きたい女性の増加に伴い、年々、保育を希望する家庭が、増加傾向にあります。10月1日現在の認可保育園への待機児童は82人。待機児童解消のための保有スペースの確保が必要です。
・そこで、材木座保育園と稲瀬川保育園を統合し、今井邸に新規開設し、既存の保育園は、民間保育所に運営を委託して保育スペースを確保する考えはありませんか?お伺い致します。
 保育ママ制度の活用も含め、待機児童対策についての、市長のお考えをお聞かせ下さい。
次に、「特別養護老人ホームの待機者対策」についてですが、この点に付きましては、ご答弁がありまひたので、割愛致します。
(この項目は割愛)
現在、介護認定者は5420人にのぼります。市内に特養は8施設あり、定員は583人。昨年の9月1日現在の待機者は662人になっています。  施設入所希望者のニーズに対応するため、特別養護老人ホームや老人保健施設の整備をどのように進めて行くか?市長の考えをお伺いします。
・次に、「子供の家について」お伺いします。
 第一小学校区の子どもの家は長い間、学区のはずれにあったため、多くの児童が「おなり子どもの家」を利用していました。「おなり子どもの家」の児童数は年々増加し、スペースも限界となったため、第一小学校児童は暫定的に由比ガ浜公会堂内に開設された子どもの家に移ることになりました。  交通量が多い、外遊びができない点など不便な点も多く、1日も早い本設の施設が望まれています。学校の空き教室がないということですが、学校用地、体育館用地などの案が上がっています。それぞれ早急な調整をして、「第一子ども会館・子どもの家」が開設されるように求める声があがっていますが、市長の考えを聞かせて下さい。

★7つ目の項目「地域振興」についてお伺いします。  長引く不況の中、財源を確保する為、大きな政策としては観光を中心とした経済の多角化を推し進める事が重要なテーマだと考えます。一方では、鎌倉のブランド力を活かして、アイデアによっては今すぐ実行できる財源確保の方法もあるとも思います。  フィルムコミッションやネーミングライツの導入、四季の見どころなど印刷物への広告掲載、仏像、絵画など市有財産の公開と写真のインターネット販売、美術館・公共施設などの利用料で使用できる共通プリペイドカードの販売、などなどアイデアをあげればきりがないほどです。特命チームを作り、アイデアを公募して財源確保の為の政策を実行してゆく必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
・次に「観光・商業振興」についてお伺いいたします。
 日帰り型観光地から滞在型観光地への移行についてですが、 現在鎌倉は典型的な近在型観光地になっており、観光客数が多くても客単価が上がらない状態にあります。鎌倉市としては質の観光をうたっており、具体的にどういう政策で質を上げるのかという事を、どのようにお考えかお伺いいたします  また、ホスピタリティと言う言葉が、商工会議所や観光協会でも、さかんに使っておりますが、簡単に身につくものではありません。鎌倉市としてホスピタリティーをどう捉えているか?お伺いします。 ・次に外国人観光客への対応についてお伺いいたします。
 国の政策・インターネットの普及などもあり訪れる外国人の数が増加傾向にあります。  そういった中、鎌倉では、外国人の受け入れ態勢が整っていないように思います。  日曜日にマネーチエンジができない、駅前に専門の外国語ガイドがいないような観光都市では、世界遺産登録など夢物語のように感じます。  鎌倉市観光案内図の版を活用して最低7ヶ国語の地図の作成を行ったり、案内板に7ヶ国語で表記したり、標識を3ヶ国語の表示したり、外国語ガイドの増員、関係団体との提携、等々、やらなくてはならない事が山積しています。  こういった外国人観光客への対応は今後どのような内容とスケジュールで行っていくことを考えているかお伺いいたします。 ・次に観光情報の発信についてお伺いをいたします。
 年間1900万以上の観光客が訪れる観光都市として、観光情報の発信が不十分ではないかと感じております。  マスコミの取材などは市や観光協会ではなく、「鎌倉の達人」といわれる方々にお聞きしている状態です。  またインターネットの環境も民間や個人のサイトに頼るところが大きく、地図やパンフレットも種類はありますが内容が充実しておらず判りにくいです。  また、どこへいったら貰えるのかわからないという声も頻繁に伺います。  観光振興にはその入口である情報発信が大変重要なポイントです。世界遺産登録に向けて、わかり易く充実した内容にしてゆく必要があると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
・次に公衆トイレの整備についてお伺いいたします。
 公衆トイレが不足している事はもう指摘するまでもありません。 特に鎌倉駅西口、由比ガ浜~長谷の間、頼朝の墓近隣、若宮大路、小町通など観光客が多いエリアにトイレがない現状です。由比ガ浜商店街に設置したトイレのような方法を活用して今後公衆トイレの不足解消に務めるべきだと思いますが、お考えかお伺いします。
 また公衆トイレ維持管理の為の募金箱の設置を考えたり、有料トイレの検討を行う必要があると思いますがいかがですか。
・次に空き家、空き店舗の活用についてお伺いいたします。
 今、鎌倉では世代代わりや経済不況の影響で空き家空き店舗が増加傾向にあります。市長のマニフェストには、福祉や商業、観光目的に有効活用できるしくみをつくります、と書かれておりますが、まちづくりや福祉の相談センター、子育ての施設などに活用することにより、商店街の集客も見込まれると考えますが、今後どのようなしくみで活用を考えられているのかお伺いたします。
・次に鎌倉ブランドの産品開発についてお伺いいたします
 マスコミ等でも頻繁にとりあげられて大変に人気の高い「鎌倉やさい」ですが、需要に供給が間に合わない状態にあります。  この状態を解消する為にどういった方策を考えられているのかお伺いをいたします。  また、野菜を中心に限られた物しか鎌倉ブランドとして販売されておりませんが、今後その品目を広げた拡販支援をしてゆくお考えがあるか、お伺いをいたします。
 合わせて、販売所の設置、デパートでの催事、インターネット通販での拡販など、神奈川県・岐阜県などでやっているような、先進的な取り組みをやってゆく予定はあるのかお伺いをいたします。 ・次に地域振興としての、交通政策についてお伺いいたします。 ・はじめにパーク&ライドの運営についてお伺いをいたします。
 パーク&ライドは導入してある一定の成果は得られたと考えておりますが、規模の拡大、利用者へのサービス内容・料金、PR方法など全体的に見直す時期に来ていると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
・次に横須賀線地下鉄化についてお伺いをいたします。
 鎌倉の景観を守る100年の計は大船から逗子までのJR横須賀線を地下鉄化する事から始まると考えております。また市内在住の有識者・著名人からも同様の意見が多く聞かれます。
市長は次世代に鎌倉の財産をしっかりと残してゆく事が責務だと事あるごとにおっしゃっていますが、どのようにお考えかお伺いいたします。
 合わせて、国道134号線によって海岸線の環境が大きく変わってしまいましたが、この点につきましても昔の景観を取り戻す為の議論を始める必要があると考えますがいかがですか、お伺い致します。
・次にモビリティ・マネジメントによる交通政策についてお伺いをいたします。
 鎌倉の交通環境は、休日などの混雑時に江ノ電鎌倉駅から乗車するのに60~90分待たされます。バスは何時来るかわからず乗車できても全線渋滞の状況です。JR鎌倉駅・北鎌倉駅のホームは人であふれており、何時転落事故があってもおかしくない状態です。市民生活にも大きな影響を与えており、なんらかの対策が必要と考えます。環境面から考えても今の国の政策に逆行しており、このまま放置する事はゆるされません。  これらを解消する為には、1つの政策ではなかなか解消する事は難しく、色々な手段を検討しなければならないと思います。  ロードプライシング、通行規制による交通量制御、パーク&ライドの見直し、YーCATのようなバスステーションの誘致、観光拠点を巡回するミニバス路線の整備、乗り合いワゴンタクシーの導入、パリのレンタサイクルvelib(ヴェリブ)のようなシステムの導入、新たな交通手段の検討など、「一人一人の移動や地域の交通流動を改善していくために行う一連の取り組み」モビリティ・マネジメントによる交通政策を考えてゆく必要があると思いますが、お考えを伺います。

  ★最後の項目。8つ目の「教育」についてお伺いします。
 少子化が進む中、国はいまだに抜本的な改革案を示す事ができないでいます。そういった中で、鎌倉市は少子化対策のモデル都市として、出産から就職まで、これが日本の未来の子育てであるというモデルを作り全国に発信して行くといったような気概を持って臨んでいただきたいと考えます。そうした視点から教育について何点かお伺いします。 ・はじめに中学校の給食実施についてお伺いいたします。
 市長のマニフェストには、中学校給食の導入に取り組みますと書かれています。  学校給食法第1章 総則(義務教育諸学校の設置者の任務)  第4条 の中に「義務教育諸学校の設置者は、当該義務教育諸学校において学校給食が実施されるように努めなければならない」と記載されていますが、中学校給食の導入についてどのようにお考えかお伺いいたします。
・次に小中学校の給食無料化についてお伺いいたします。
 昨今の経済状況の中給食費未納が大きな問題となっております。 それと同時に共働きの家族が増加し、子供達の食が不安定になっている状況でもあります。 先生方の事務量の軽減にもなり、投資的施策としては有効と考えますがどのように考えられるかおうががいします。
 また給食に地場産の食材を使用することで、食の安全が保てると共に地域の農業、漁業の新興にも大きく貢献すると考えられますが、お考えをおうかがいします。
・次にスクールライフサポーターについてお伺いいたします。
 市長のマニフェストにスクールライフサポーターを希望するすべての小学校へ配置しますとありますが、今後どのような方法で導入活用してゆくのかお伺いいたします。 ・次に特別支援学級についてお伺いいたします。
 市長のマニフェストに特別支援学級を全小学校へ配置しますとありますが、今後どのようなスケジュールで導入活用してゆくのかお伺いいたします。
・次に外国語教育と国際交流についてお伺いいたします。  鎌倉に訪れる外国人の案内を子供達にしてもらう。外国人こどもガイドを設立する事で外国語の教育と国際交流が図れると考えますが、どのようにお考えですかおうかがいします。
・鎌倉の歴史と文化の教育についておうかがいします。
 「かまくら子ども風土記」を教科書にして、専門ガイドと共に市内寺社史跡の散策をすることで、鎌倉の歴史と文化の教育が充実すると思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。  また、かまくら子ども風土記は、インターネットのホームページで見られるようにするべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺い致します。 ・次に小学校のパソコン教育についてお伺いいたします。
 まず小学校のパソコン教育を今後どのように充実させてゆくのかという事をお伺いいたします。   また、パソコンの配置台数が国の基準よりはるかに少ない現状があります。  各学校ともパソコン教室を確保し、国の基準以上にパソコンを配置する必要があります。  そこで、メーカーと提携し、メーカーの協力のもと、鎌倉独自のパソコン教育をすすめては如何でしょうか、お伺いいたします。
 最後に、市長のマニフェストにあるスポーツ、芸術、文化などに頑張っている子供達を表彰制度や支援制度をどのように実現させていくのか?お考えをおうかがいいたします。
以上大きな項目としては、8項目について、質問させて頂きました。

ここで、今一度、アインシュタイン博士の言葉をご紹介させて頂きます。 「ある問題を起こしたのと同じマインドセットで、その問題は解決できない」と言われました。
マインドセットとは、「考え方の枠組み、態度、心の習慣、価値観。」の事を言います。 様々な問題が山積している、今、鎌倉市にとって必要なのは、問題解決のための、マインドセットの転換です。 新しい市長の提案するマニフェストを実現する事は、まさにマインドセットの転換であり、「市民の信頼回復」と「住民福祉の増進」を実現するものであります。
そうした観点を踏まえて、前向きな御答弁をお願いさせて頂き、登壇しての質問を終わらせて頂きます。

投稿者 TAKAHASI_koji : 2010年02月25日 23:39

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