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2008年02月13日

イロコイの魂 一万年の旅路

   先日、作家の星川 淳さんの講演会に行ったときの
続編であります。

   11世紀半ば頃の話でありますが、アメリカ東海岸の
北側で、カナダとの国境付近、五大湖の一つ、オンタリオ湖
があります。その周辺には5つの部族が住み、互いにいがみ合い、
血で血を洗う戦乱を繰り返していたそうです。
   
   ある時、一人の青年が、オンタリオ湖を白いカヌーに乗って、
北から南に漕ぎ渡ったそうです。その青年の名は、後に
「ピースメーカー」と愛称される人物でありました。
   殺戮を繰り返す人々にとって、異邦人は全て敵、
そのような者を殺すことなど、ごく日常茶飯事でありました。
しかし、「ピースメーカー」が乗っていたカヌーをとても珍しがり、
殺されるどころか長老との面会を許されました。
そして、命の危険を顧みずに尋ねて来た訳を伝えたので
あります。
   「部族間の問題は暴力ではなく、話し合いで解決する
ことが大切ではないか!」と理想論をぶつけたそうです。
   その平和行脚は、5部族全てを丁寧に、しかも何度も
繰り返し回り、伝説では、互いの理解を得るまでに
およそ100年掛かったそうであります。

   そして、「ピースメーカー」の説得に応じた、5部族全委が
集まり、パインツリー(松)の木の根元を素手で堀り、
そこに持っていた全ての武器を投げ捨て、117項目からなる
「平和の大いなる法」制定し、互いに守ることを誓い合い
今日に至っているそうであります。

   この続きは、また!


投稿者 TAKAHASI_koji : 2008年02月13日 18:05

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